【時間はあなたの資産です】定時帰りの強み
こんにちは。
シズマです。
最近、あったかくなってきましたね。
僕はこの時期が一年の中で一番好きなんですよ。
春は出会いの季節、なんて言うように、これから新しい「何か」に出会えるのではないか?
そんな予感めいたものを感じます。
もちろん別れの時期でもあるので、いいことばかりではないのでしょうけど。
筆が滑りました。
さて、今回は「定時帰り」の強みを探して参ります。
それでは行きましょう。
【今回は特定の人向けです】この記事はどんな人向けか?
今回の強みをご紹介する前に、まずはこの記事を読むべき方についてご紹介します。
この記事は、以下の項目が該当する方を想定して書いています。
- 定時で帰りたいが、周りを気にしたり、頼まれごとを引き受けてしまって定時に帰りにくい人
- 自分のペースで仕事を進められる方(事務職など)
- 大量に業務を抱えていて、残業時間がカンストしてる人
仕事は同僚やクライアントありきで成り立っているものなので、あくまでも優先はそちらです。
定時帰りを実践している人は優秀な人、というイメージを最近ネットとかでよく見かけます。
シズマ的には、これは間違いじゃないのですが、見境なしに実践すればいいってもんじゃありません。
むしろ自分を押し通しすぎると、かえって顰蹙を買ってしまってマイナスに働く場合があります。
シズマの職場にもいますが、いわゆる働かないおじさんで、17時を回るともうネットサーフィンを始めます(僕の職場は始業が9時、定時が18時です)
その時間帯になるとスマホで株のチェックを始めたり、野球のニュースを見たりしています。
頼まれごとがあっても「もう定時近いから明日」という理由で受けてくれません。もちろん、定時ダッシュ(シズマもその後に続きますが)
あと1時間あるんだから仕事しろよって気持ちになりますよね?
まあ悪い人ではないのですが、こういう人のケースは要注意です。
あまりにも定時を意識しすぎてしまって、周囲に迷惑をかけているパターンです。
状況と場合を考えて、ソフトな感じで定時帰りを導入していくことをおすすめします。
【時間への意識変化】シズマの定時帰りのイメージ変遷
少し個人的なことになりますが、有用な気づきだと思ったのでぜひフィードバックさせてください。
僕は元々、営業車で地方の顧客を回る営業マンでした。
一日に回る顧客数はだいたい2〜3社ほど。多い時でも4社ほど回っていました。
当時の運転時間は片道2時間は当たり前でした。
会社に戻る時は夜21時を超え、それから事務処理をやって、帰宅は23時過ぎ、というのが一日のルーティン。
その時の僕は独身だったこともあったのですが、「定時」という概念はありませんでした。
決まった時間に帰っても一人でやることいえば、スマホで暇つぶしをするだけ。
それならば、少しでも営業して、自分の価値を高めたい。
夜遅くまで働いて、会社に貢献したい。
そんな思いで毎日を過ごしていました。
会社にはもちろん定時で帰る人もいました。
事務職の方はもちろんですが、中には営業の方もいました。
効率よく仕事をして、定時に帰る。
悪いことではないはずなのですが、当時の僕はそのスタイルで仕事をしている人が理解できませんでした。
長時間仕事をする時間=自分の価値を上げること
こういう図式が頭の中を占めていたのです。
したがって、仕事で息抜きをしたり、適当にこなそうとする人を見ると内心見下し、許せないと思っていました。
そんな暇あったら、1秒でも仕事しろよと。
長時間働くことが僕の中の大正義だったわけですね。
しかし、転職をして今のバックオフィスのポジションになると、仕事の考え方が一変しました。
現職企業では、間接部門=コストという力学で動いています。
基本的に事務職は間接部門なので、コスト削減を求められます。
この場合は残業代になります。
事務職の残業代は会社にとってはあまり褒められたコストではありません。
長時間労働をしていると、総務から指導されました。
普段の業務量が見直され、僕にパーソナライズされた業務量を割り当てられました。
そうすると、いくら自分の価値を上げようとして長時間働こうとしてもできず、定時で不完全燃焼のまま毎日の仕事を強制終了させられるわけですね。
これまで僕が信じ込んでいた図式が崩壊して、一気に自己否定感がMAXになりました。
当時は子供も産まれたばかりで育児にも慣れず、妻ともうまくいっていなかったので、自分の中の不満は溜まる一方でした。
そんな時、今でもお世話になっているGODメンターの方のコーチングを受けました。
コーチングで、営業から事務になった今、得たものは何か? という問いをされたことがありました。
失ったものばかり数えていて、得たものなど何もないと思い込んでいたばかりに、この質問は単純ですが、かなり衝撃を受けたのを今でも覚えています。
すぐには思いつかなかったですが、コーチングの中で次第に発見できていったのが「時間」でした。
時間はこれまで営業として費やしていた時間、つまり定時を超えてまで仕事をしていた時間のことです。
営業はその仕事の特性上、お客さんに左右される職種(僕の会社ではそうなのですが、他の会社は違うかもしれません)だったので、
時間の概念がある意味他人任せなところがありました。
しかし事務は定型の仕事が多いので仕事の時間も計りやすく、工夫次第で工数を減らして仕事を完了させることが可能です。
今流行りのDXを導入してしまえば、人間の手さえ要らなくなるでしょう。
つまり、事務になったことで、僕は時間をコントロールすることが可能になったのです。
一日の中で時間がかかりそうな仕事は集中できる時間帯にやったり、クオリティを追及したい案件があればスケジュール化・見える化してじっくり取り組んだりできました。
さらに強制的に定時で帰らされるので、その後の時間を活用して資格の勉強や読書をしたりする時間に当てることにもチャレンジできました。
育児にも余裕も出てきて、妻との関係も改善してきて、いつの間にか営業時代の考えなどひっくりかえっていました。
そこから、僕の定時に対してのイメージが変わっていきました。
毎日できれば定時で帰りたいので、そのために全集中で仕事に取り組むことも次第に習慣となって行きました。
不思議とそういうモチベーションでやった仕事はミスが少ないし、褒められることも増えた気がします。
こうして、定時で帰れることに感謝しつつ、自分にとって価値ある時間を手にいれることができたのです。
思えば、営業時代に自分のためにと思って仕事に費やしていた時間は、会社のために捧げていたことに気がつきました。
会社は対価としてお金をくれますが、結局それだけだったんですよね。
生活費とか、スマホ代とかですぐに消えてしまうだけのお金。
それでもひたすら自分を信じて貫いていたあの時代は、少し不器用だったのかもしれません。
もちろんこれは僕の考えなので、全てにおいて当てはまるとは思えませんが。
【定時外の時間はあなたの資産】定時帰りのメリット4つ
定時帰りのメリット3つ、挙げてみました。
目標達成する能力がつく
定時帰りを実践させるためには、一日の仕事量と工数、そして掛かる時間をざっと掴む必要があります。
「いつまでにこの仕事を終わらせる」って意識がものすごく強くなるのです。
この考える癖は、TOEICの勉強で非常に役に立ちました。
試験日は決まっているので、目標スコアを掲げて、必要な勉強時間の把握と勉強内容、重点的に取り組む内容を大まかに掴んで実践していきました。
勉強の始めと終わりを意識すると、ダラダラやるよりもかなり集中して取り組むことができたように思います。
労力の分配が上手くなる
目標達成する能力と関連しますが、時間は有限であるという意識を持つことで、自然と体力の節約もできるようになった気がします。
当たり前ですが、仕事って体力をめっちゃ使いますよね。
目標達成能力が高まってきて作業時間の見通しをつけるのが上手くなってくると、仕事の優先順位をつけるようになってきます。
重要な仕事にはガッツリ集中して体力使って、優先度が低い仕事は流してやる。
こうしたリズムが作れると、定時の後でも何かする体力が温存できますよ。
時間を有効活用したくなる
時間が有効活用できるようになってくると、今度は時間が余り出します笑
いわゆるスキマ時間ってやつですね。
これができてくればしめたもの。
余った時間で休憩する、というのもいいですし、興味のあることをネットで情報収集してもいいと思います。
しかし仕事中であれば周りの目が気になりますよね?
僕は暇な時は会社のシステムから売上の分析とか、潜在顧客の抽出をしてリストにし、営業担当に渡していました。
僕の会社ではこれは営業が本来やる仕事なので、厳密な意味では事務は行う必要はありません。
ですが、手持ち無沙汰になると何かしたくなるんですよね。意味のあることが。
エクセルのスキルアップもついでにしたかったので、見やすくする技術とかをネットで調べて実践していました。
すると、課内の新規顧客開発部隊のサポートを任されることになりました。
これは僕的には小さな成功体験ですが、定時帰りの意識がもたらしてくれた恩恵だと思っています。
まとめ
以上、定時帰りの強み探しをテーマにしました。
この記事を書いていて、ネットで情報収集をしている中、定時帰りを巡っては色々な意見があることを知りました。
個人的に同意できない意見が、定時帰りする人は空気を読めないという意見でした。
これはシズマ的にはNGな意見です。
定時外の時間はその人の自由ですし、貴重な人生の時間の一部です。
それを侵害することは、誰であっても許されることではないでしょう。
冒頭の「働かないおじさん」はかなり問題ですが、空気を読みすぎて定時帰りできないのもまた問題だと思います。
長時間仕事をした人が偉いのではなく、時間を活用して価値のあることを作れた人が勝ちなのです。
そんなメッセージをお伝えしたくて、ちょっと長めの締めといたしました。
今回も読んでくださりありがとうございます。
それでは、また次の強み探しでお会いしましょう。
了